悠冴紀
2016年2月25日
深まっていく大空に
カナダの姿を重ね見る
ナイアガラ・オン・ザ・レイクの
白い小さな教会
ボウ川の水面
牧草地を流れる風
一人旅に出かけたい
カナダの冬は
どんなだろう
バンフの町に積もる雪
ロブソン通りに灯る明かり
コートの襟を立て
行き交う人々
親友たちと一緒に眺めたい
暖かくなっていく地球上
底冷えの冬を忘れない国
凍りついても構わない
あそこでなら
眠りたい
あの国で
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※1999年(当時22歳)のときの作品。
まだまだ寒いッスねーw そろそろ春めいてきても良さそうなものですが。。。
そんなわけで、また思わず冬向けの過去作品を引っ張り出してきました。
ちなみに、私がカナダに行ったのは晩夏で、冬のカナダには滞在した経験がありません。なので、この詩は冬の日本にいながら、カナダの冬の様子を夢想した作品ですA^_^;) 向こうは豪雪の冬に備えて、一階部分が半分地下に埋まっているほどで、日本の冬とは比にならない寒さだろうと頭ではわかっているのですが、それでもその白銀の雪景色を見てみたいと思う私……。それくらい、各所の街並みが絵になるもので、雪の似合う風景なんです。
あ、冬の様子は夢想でも、作中に登場してくる「白い小さな教会」とか「ボウ川」等々の場所は、すべて私が実際に訪れた場所ばかりです。残念ながら未だ実現しておりませんが、できればいつか向こうに住み着いて、それらが雪に染まっていく姿を間近に眺めて暮らしたいなぁ・・・と。
注)この作品を一部でも引用・転載する場合は、必ず『悠冴紀作「カナダの冬」より』と明記してください。
自分の作品であるかのように公開するのは、著作権の侵害に当たりますm(_ _)m