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  • 悠冴紀

妖怪展 in 須磨海浜水族園


須磨怪奇水族園のゲート

早くも9月に入り、秋の気配が感じられる頃合いになってきましたが、 毎度ワンテンポ遅れて日記更新している私めは、本日も開き直って夏の風物詩、 怪奇日記を投稿しますA^_^; (←え? それって「風物詩」かって??? 笑) とは言え、ここでご紹介するのは、夏季だけでなく11月まで開催している妖怪展のお話です。 これを読んで興味を持った方は、まだまだこれからチャンスがありますよ(^_-)-☆

開催場所はご覧の通り、なんと 須磨海浜水族園 です 🐡 本物の生き物たちを扱う水族館で妖怪展だなんて、それ自体斬新ですよね!?('Д') でもこれがなかなか力の入った特別展で、博物館並みに見応えがあるんですよ!!

スッポン

主にはパネルによる妖怪伝承の紹介なんですが、古今東西の文献からの抜粋を交えつつ、その背後に見え隠れする文化的背景や時代背景、人々の心理などを紐解いていく学術的な研究論文、といった感じで、意外に大人向けな内容なんですよ♪

その上で、ところどころに、かつてこの世のものならぬ奇怪な存在と見なされたであろう実在の生き物たち、つまり妖怪のモデルとなった(と考えられる)水辺の生き物たちが展示されています。たとえばエイとかスッポンとかダイオウイカの干物(←ようするに巨大スルメ??笑)とか……。 科学至上主義な情報の氾濫で、想像力を失くしつつある現代の私たちの好奇心を刺激して、異質な世界観へといざなってくれますよ(^_-)-☆

妖怪展のパネル(須磨)

ところで、この妖怪展の展示物の中には、 一度見たら目に焼き付いて離れないほどグロテスクなものもあります!!(゚Д゚;) 入り口のところに「全然怖くないよ~♪」とか書いてあったので、 「あえてこういうことを書くということは、裏を返せば、結構本格的に怖い展示になっているんだろうな…A^_^; 来館者たちが尻込みしないよう、嘘でもそういう前置きをする必要があったんだろうw」と、凡そ予測はしていましたが、いざ中に入ってみると、予想以上にグロテスクで生々しい展示物が揃っている上、怪しげなムード満点の見事な空間づくりで、下手なお化け屋敷よりよっぽど迫力がありましたよ!!Σ( ̄ロ ̄lll) 👻 霊現象や怪奇現象系の事柄に対する不安や恐怖心が皆無で、やたら鈍~い私(←この手の話に興味津々なのに、他の人たちが見えると言うものでも、いつも私にだけ見えなかったりするし、日常の現実に戻るとすぐに忘れてしまう私ですσ(^^;))がこう言うんですから、ハマりやすくて怖がりな人は殊更に要注意ですw 人によっては、あとで暗がりを歩くとき背筋が寒くなったり、夜中にトイレに行きづらくなったり、悪夢を見たりするかもしれません :(;゙゚''ω゚''): ……って、さすがにちょっと大げさな物言いかな???  ^_^; m(_ _)m でも実際、水族館のスタッフの話によると、見終わったあと、本気で大泣きしている 子供たちの姿がチラホラ見られたし、大人でも結構ビビっていたとのことです A^_^; ──では、そのグロい展示物とやらを、   この場でいくつかご覧いただきませう( ̄ー ̄)♪ ▽

妖怪展のカッパ

まずは、右の画像 ⇒ をご覧ください。 このカエルのような肌をした異星人っぽいものは、カッパです。

妖怪展の展示会場内に入って最初に視界に飛び込んでくるのが、こやつなんです A^_^; しかも、現代のように照明器具が発達していなかった古の時代の夜闇を再現しようと、黒い壁で囲われた暗~い空間の中、ぬら~っとおぼろげに佇んでいるものだから、生で見るとけっこう不気味!Σ(゚Д゚) 一体どうやって作ったんだか、今にも動き出しそうなリアリティでしたよ(汗) 対する左下の画像⇓は、はるばる鹿児島の博物館から拝借してきたという人魚のミイラです。これもグロいと言えばグロいけど、20~30㎝大の小さい展示物なので、ちょっと可愛い印象も受けました A^_^; この展示会全体のベクトルに関わる話ですが、果たしてこれが本物かどうかとか、実は魚と猿の骨をくっつけただけだとか、そういう真偽の科学的証明は重要ではなく、あくまで当時の人々は人魚やカッパが実在すると信じ、日常の一部として認めていた、という点が重要で、漠然とした不安や恐怖、願望などの産物であろう怪異を、文化的・民俗学的にあるがまま受け止めようという姿勢、またそうやって人々の歩みの一部、歴史の一部を垣間見る機会を大事にしよう、という姿勢が、何やら京極夏彦氏の観点に近いものを感じられて、私はむしろ親しみを覚えました♪

人魚のミイラ

でもさすがに、次に紹介するものは、お世辞にも可愛いだの親しみが持てるだのと言えないグロテスクさで、会場内でふと上を見上げるなり、私でさえ一瞬スザッ!と引きましたよw  そう。この妖怪展の真の見どころは、天井を見上げたときにわかるんです!! ここで私から、これから妖怪展へ行く予定の皆様に一言助言です。

会場内に入ったら、壁のパネルや標本ばかりに目を奪われず、必ず一度は天井を見上げてください! たぶんその瞬間、ギョッ!!Σ(゚Д゚)と凍り付くはずですからA^_^; 不気味なものが色々吊るしてありますが、私のイチオシの怪奇ものは、これっ!!▼

妖怪展の奇怪な人魚!(須磨)
おどろおどろしい人魚像

── ね? ね?

いかがなもんです???

私の写真だけではイマイチ伝わらないかもしれませんが 、ここまで艶めかしいものは、お化け屋敷でも そうはありませんよ(◎_◎;)

こういう作り物って、大抵もっとチャチでリアリティに欠けるものですw よくまあここまで精巧に、ぬめっとリアルな質感までも表現できたものです!(ご丁寧に、皮膚の下の血管まで透けて見えているし!) 一体誰が造ったんでしょうか!???(゚Д゚;) ってか、そもそも、カッパは「日本の妖怪」と聞いて一番に思い浮かぶ妖怪の代表格ですが、同じだけ有名でありながら、どちらかというと小奇麗で夢のある存在としてイメージされがちな人魚を、こうもおどろおどろしい化け物として表現するあたり、思わず一昔前のホラー漫画『人魚の森(高橋留美子作)』を思い出しましたよ。懐かしいような、斬新なような、えげつないような。。。A^_^; まあとにかく、 これなら、ビビッて泣く子も続出するわけですよね、ハイ(笑)

華やかで美しいイメージとは掛け離れた、化け物バージョンの人魚伝承 の数々↑も、国ごと・文献ごとに様々で、面白かったですよ~ ♪ ♬ さてさて、最後はやっぱりこれ↓で締めませう♪ 最近話題の深海鮫、ゴブリン・シャークこと ミツクリザメ (標本)です!!

ミツクリザメの標本
ミツクリザメの標本

サメ好きの私としては、妖怪と一緒の扱いになっているのは、さすがにちと気の毒な感じもするんですが… A^_^;、こやつの顎が獲物に向けてせり出した様は、確かに化け物級のド迫力ですからねーw 今ほど海洋生物の研究が進んでいなかった昔の人々なら、その姿を見るなり腰を抜かし、「この世には本当に化け物が実在した!」なんて思うようになったとしても、無理ありません(笑) ただこのミツクリザメ、顎がせり出すのは捕食の際の一瞬だけであって、口を閉じている普段は、むしろ他の多くのサメたちよりも、大人しそうなヒョロッとした顔立ちをしているんですよ (^^;) 稀に捕獲されたミツクリザメが、水族館で展示されたときなどは、伝え聞いていた厳ついイメージとは対照的に、えらく無邪気そうな可愛らしい相貌のギャップに驚かされて、水槽で弱り果てていく彼等に、哀れみさえ覚える人たちがいるくらいです。(←深海性ですから、やはり水族館の水槽などでは、長く持たないんですよねw ( ノД`)) そのあたりの様子は、以下のサイトでご覧ください。 八景島シーパラダイスで11匹も展示されていたときの記録です。 生きたミツクリザメの本来の姿が、たくさんの写真に収められています▼ 💻 ミツクリザメ11匹

それにしても、今回の妖怪展は、本当に内容の濃いグロテスクな特別展でしたA^_^;

大人でもゾクッとするほどの、真に迫る生々しさ。。。w ── とか何とか言いながら、物好きな私は、内心かなりこの特別展を気に入っていて、あとでもう一度入ってしまったほどなんですけどね(笑) あえて他の来館者たちがいなくなる閉館30分前ぐらいの暗~い時間帯(←この日はまだ夜間営業だったので、19時半頃でした)を狙って、独りでじっくりと♪ ( ̄ー+ ̄) その時間帯は、何故だか出入り口のスタッフまでいなくなっていたから、中も外も完全に無人で、貸し切り状態でした ♪ 深夜の墓地か霊安室のようにシーン!と静まり返った暗がりの中で、一回目にはあまり撮れなかった写真をバシバシ撮りまくり、流し読みしかできなかったパネルも、今一度端々まで読んで周りました♪ 他に来館者がいるときだと、どうしても人の流れに押されて、慌てて通り過ぎてしまいがちだし、何気に人目が気になって、グロテスクな展示物にカメラを向けるのも恥ずかしかったりますからねーw 二回目の入場は、ある意味でリベンジだったわけです、ハイσ(^^;) 今はもう夏休み期間も過ぎたことだし、秋冬の涼しい頃合いを見計らって再訪すれば、この会場もそれなりに空いていることでせう。本当にどっぷりと怪奇ムードを味わいたいなら、そこが狙い目! よし、また行こう!! ←すっかりハマっているヤツヾ(^▽^;)


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