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  • 悠冴紀

神戸北野の異人館

更新日:2023年2月24日



10月3日、異人館で有名な神戸の北野エリアを散策してきました♪ 元々が兵庫県出身σ(^^)で馴染みがあるため、神戸方面へはちょくちょく出かけている私ですが、思えば異人館へは久しく行っていなくて、震災前の子供の頃に一度立ち寄ったきりでした (^_^;)

ちょうど神戸で会うことになっていた知人が、異人館へは一度も行ったことがないというので、再訪してみることにしました (^^♪ (← もちろん、9月はじめに訪れた旧外国人居留区、横浜山手の影響が大きく、これを機に地元関西の異人館街も 今一度改めて見ておくか♪ と思い立ったのが、最大のきっかけですけどね(^_-))

北野坂にしむら珈琲店のランプ


……ですがその前に、腹が減っては観光ができん、ということで、まずはランチからのスタートです(笑)🍴


私が久々~に来店してみたかったのが、ここ北野坂にしむら珈琲店 ☕ です! かつてはこの北野店だけが完全会員性で、領事館員御用達の店舗だったのですが、震災以降、一般の人たちにも開放されて、自由に来店できるようになったのだとか。やはり、他の店舗とは、建物の造りや調度品からして、目に見えて明らかに別格です!! もうこれ自体がすでに、異人館の一部。ゆったりと贅沢気分で、優雅なランチタイムを過ごせました ( ´艸`) ✨

言うまでもなく、料理も観て美しい&食べて美味しいという 文句なしの内容で、昼からフルコースでいただいてしまいました (;^_^A


風見鶏の館内装


出だしからすっかり満腹になってしまった私たちは、

腹ごなしにちょうどいい坂道を北に向かってテクテク登り、目当ての異人館街へ。

最初に中に入ったのが、北野のシンボルとも言える超有名どころ、風見鶏の館 ☝ です。

当初の私の予定では、一番気になっていた異人館『うろこの館』や『山手八番館』などがある坂の上まで一気に登り切って、上から順に下りながら観ていくつもりだったのですが、私たちが訪れたこの10月3日は、なんと一年で一度だけの「KOBE観光の日」だとかで、国指定重要文化財である風見鶏の館と、そのすぐ側にある 萌黄の館 が無料で入館できる日だったのです \(◎o◎)/ そうとは知らず、たまたまドンピシャでその無料dayに館の側を通りかかった私たちは、「これはもう、今日この日にここを観るべきだという何かのお導きだな♪」という気がして、即座に予定変更(笑) 珍しく誰もが知っているメジャーなところからスタートすることになったのでした (^▽^;)

風見鶏の館 ハロウィン装飾

その風見鶏の館(旧ドイツ人貿易商邸宅)と、目と鼻の先にある萌黄の館(旧アメリカ総領事邸)☟の模様を撮影したものを、フォトアルバムにまとめておきましたので、是非ご覧ください▼ 枚数は少ないですが、中の様子もご覧いただけますよ (^_-)

萌黄の館 外観1
萌黄の館 外観2


萌黄の館は、外観がオサレで可愛いですね~ ☝



震災のとき、このあたりは大丈夫だったんだろうか・・・とふと考えていたら、ちょうどこの萌黄の館の裏庭に、阪神大震災のときに折れて落ちてきた煙突が、あえて処分せずに展示されていました (-_-) つまり今 建物の上についている煙突は、あとから再現されたもの。哀しい現実ですが、形あるものにこういう問題は付き物ですからね。


大事なのは、忘れずにいること。いつ何時また失われるかもしれないということを踏まえつつ、今ある貴重な姿、有限の美のありがたみを、ひしと噛み締めていく一日となりました。



香りの家 オランダ館1

風見鶏の館と萌黄の館をあとにして、私たちが次にやってきたのは、うろこの館へと向かう途中で通りかかる香りの家 オランダ館(元オランダ総領事邸)です。ここのチケット売り場のおばさんが、うまい具合にプッシュして、近隣のテーマ館とあわせた3館全部に入館できるというフリーパスをオススメしてきたので、その場のノリで入ることにしました (^^;) 最初のにしむら珈琲店でゆっくりしすぎたり、途中の1000円均一の店に寄り道をして時間を食ってしまったせいで、私は内心「早く第一目的のうろこの館や山手八番館に行かないと、時間がなくなるかもw 途中にあるテーマ館とかは素通りしなきゃ 💦」と思っていて、おばさんに乗せられたことを「しまったwww」と悔いていたのですが、一歩中に入った途端、そんな思いは吹き飛びました!!


香りの家 オランダ館2

大当たりです!! 🎉

外観は少しメルヘンチックな印象でしたが、中は私好みのアンティーク家具や、他では見られない凝った照明、貴重な年代ものの自動演奏ピアノなど、思いのほか見どころがいっぱいで、ものすごーく味のあるスポットでした!! 入って良かったです! そして今更だけど、受付のおばさん、どうもありがとう!!(^ε^)-☆ 単なる押しの強さではなく、自分の担当している館への自信と誇りから、本当に良かれと思ってオススメしてくれたのだと、今はわかります(笑)m(_ _)m

※フォトアルバムはこちら▼

ここにしかない薔薇型シャンデリアやキューピットの照明なども、画像でご覧いただけます (^_-)-☆



デンマーク館1
デンマーク館2

オランダ館で購入した3館共通割引パスポートを手に、少し坂を上がって次に入館したのは、デンマーク館です。

ここは「いかにも」という感じのテーマ館で、「デンマークといえば、バイキングとアンデルセン!」ってな感じで、国を代表する(世界的に知られていそうな)ものをあれこれ紹介して、知る機会を持ってもらうための ちょっとしたミュージアムになっています。


北欧繋がりでムーミンの展示まであって、どことなく統一感には欠けるけれど、その分 工夫を凝らし、新旧入り混じった盛りだくさんな展示で、北欧の良さを宣伝しているという印象で、他の公開異人館(旧領事館邸)とは明らかに装いの異なる空間でしたね (^^;)


ウィーン・オーストリア館1


同じ共通パスで最後に訪れたのが、ガーデンテラスを挟んでデンマーク館の斜め前ぐらいにある ウィーン・オーストリア館。こちらもいわゆるテーマ館の部類で、「オーストリアと言えば、1にも2にも、まずモーツァルト!」と言わんばかりに、モーツァルト関連の展示と宮廷文化の紹介などが主となっているのですが、先に行ったポップで馴染みやすい開けた印象のデンマーク館とは対照的に、溜め息が出るほど優美で高貴でクラシカルな空間で、自分の普段の日常生活からはかけ離れた空間でした!! まさに、手の届かないもので埋め尽くされた別世界!! その格調高さに圧倒されてしまいましたよ!!(@_@;)


ウィーン・オーストリア館2

今だから白状しますが、実は実際に中に入ってみるまでは、「絢爛豪華で目のチカチカするような煌びやかさで埋め尽くされたお貴族な空間とか、天真爛漫な天才肌モーツァルトの世界とかって、あんまり私好みじゃないんだよねーw セレブに憧れるような人たちが好きになりそうなスポットって感じ?www」とか何とか、食わず嫌いな発想で敬遠していて、内心全然期待していなかったんです m(_ _)m でもおかげ様で、自分の無知と偏見の愚かしさ・人間の小ささを思い知り、殊勝な気分になれました (;^ω^) 私と一緒に来ていた人も、思わずもう一度入り直してマジマジと館内を見回し、その場の空間美に浸りきっていました♪

なんと見事なテーマ館!! 👏

美しすぎて、心に焼き付きました!! ✨




※そんなウィーン・オーストリア館と、先に訪れたデンマーク館の模様も、目で観て納得していただけるよう、しかと写真に収めてフォトアルバムにしておきました!! これは必見!! 是非ともご覧ください▼ ひとまとめにしていますが、あまりに対照的な2館ですから、どこまでがデンマーク館でどこからがオーストリア館の画像かは、一目瞭然でわかると思います (^^;)

一度中に入ったら下々のちっぽけな現実を忘れ、外に出たくなくなってしまうウィーン・オーストリア館(笑)を名残惜しい気分であとにし、この日ここ北野で最後に訪れた異人館は、神戸で最初に公開されたという異人館うろこの館(かつて外国人のための高級借家だったところ)です。

はい、ようやく到着しました。

坂を登りに登って、北野で一番高~いところにある異人館の一つ、そして私が、事前にあれこれ調べた中で、「ここはいかにも私好みのスポット!! 今回の第一目的はここだ!!」と決めていたハイライトです!! 最初に訪れてゆっくりじっくり時間をかけて観るつもりが、結局ギリギリの入館になってしまい、閉館時間を気にしながら慌ただしく観て回ることになりましたが(もう一つのハイライトとなるはずの山手八番館は、結局間に合いませんでした:泣)、それでも感動は充分すぎるほど味わえました!!

期待通り、いや、期待以上の素晴らしい異人館でした!! 👍 (⋈◍>◡<◍)。✧♡

うろこ美術館の表にある人魚像


外壁が鱗っぽいので、そのまま「うろこの館」という名称になったこの異人館は、中も外も何から何まで、ズッシリ!ドッシリ!と重厚な存在感があって、めちゃくちゃカッコいいスポットでした!! ── ね? こう聞くだけでも、いかにも私好みなのがおわかりいただけるでしょう?(笑)

論より証拠!!

まずはフォトアルバムをご覧ください▼


うろこの館 格調高い調度品の数々

時期が時期なのでハロウィン・バージョン、ということで、塔の先端に魔女の装飾がある点だけが、ちょっと違和感のあるチャチな点でしたが (;^_^A、古城のようなスケール感のある外観に、どこか男性的で威圧感のある格調高いインテリアの数々。私なぞはもうウハウハ状態で我を忘れ、夢中で写真を撮りまくってしまいました♪ 他の入館者の方々も、思わず感嘆の溜め息をつき、「うわっ! 素敵~!!✨」と叫んでいました。


── ん? ちょっと待てよ???

ドッシリとした古城風で、どことなく翳のあるミステリアスな豪邸に、格調高いアンティークな内装。。。

何かを彷彿としませんか、皆さん? ……って、私の作品を読んだ人にしかわからない話ですが、つい今年の春に発表した私の小説翡翠のミュートスの舞台設定に、感じが似ているのです!! そのものとまでは言わないまでも、なんか重なるものがある!!


📕作品詳細はこちらでどうぞ(プロモ動画)▼




そんな物書きならではの親近感・嬉しさもあって、愛着がわきまくってしまいました!!( ´艸`)

そしてこのうろこの館のおかげで、このところ遊びに出かけてばかりで本業がご無沙汰だった私の執筆魂に火がついて、ようやく文学の秋に落ち着けそうな気がしてきました♪ 実際、帰宅後早速、執筆再開しましたからねー。長い間宙ぶらりんになっていた書きかけの作品の数々の執筆を (;^_^A

魅力溢れるうろこの館に感謝!!

ここは何度でもまた訪れたいスポットです!!

次に来るときは、必ず坂の上からスタートするぞー!!💨 笑

※今回入館しそびれた異人館で、外観だけの見学となったところや、北野の街並みの一部など、他にもいくつか写真を撮ってきましたので、宜しければご覧ください▼ (もちろん、今回行きそびれたところは、次回の北野再訪時に入館する予定です (^_-) )

ちなみに、下の画像 ☟ は、いずれも お土産に買って帰った鉛筆削りです!

ノスタルジックで味のあるアイテムですねー( ´艸`) こういうの、好きです 💛


ランプ型の鉛筆削り


さて、総合的に感想を言うと、デザイナー建築や豪邸揃いの高級住宅街で、どこまでが公開されている異人館で どこからが民家なのか区別のつかない横浜山手(笑)に比べると、ここ神戸・北野の異人館街は、民家と異人館との違いはその規模や外観から一目に区別でき、街並み全体のスケールという意味では、小ぢんまりとした印象がありました。


ただし、狭い範囲にこれでもかというほど旧領事館邸やテーマ館が密集していて、扉を開くとまさに別世界! 見応え抜群でめちゃめちゃ濃密なスポットでした!! 前半でゆっくりしすぎたせいもあるかもしれませんが、一日で全部は見尽くせません。そして、今回入館することができたところは、全部改めてまたリピートしたいくらい、端から端まで素晴らしかったです!! 何度来ても飽きない中身の濃いスポット ✨

馬車型の鉛筆削り

子供の頃に観たときの記憶はおぼろげで、あまり印象に残っていなかったのが、自分でも不思議でなりません (◎_◎;) 私自身の感性が変わったのか、震災前と今とで ここ北野の様相が大きく変わったのか、はたまたあの頃は満たされない状況下にいたせいで、目の前のものをちゃんと見る余裕がなかったのか…… 💦

いずれにしても、今ようやく再訪して、すっかり心を奪われてしまいました♪ 比較的近場にこんなところがあって良かったです ♬ 最近は動植物に飢えていたので、植物園や水族館ばかり通い詰めていましたが、神戸に来る楽しみが一つ増えました。来て良かった \(^_^)/

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では最後に、この日の帰りにまたもや立ち寄った三宮のアクアリウムBARGRAND SHARKの画像をご覧いただいて、締めくくりとさせていただきます (^_-)-☆(← 結局最後はサメで締めくくり:笑)▼


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