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須磨海浜水族園 再訪記(後半~鮫編)

  • 悠冴紀
  • 2014年10月21日
  • 読了時間: 10分

トラフザメ

今回はスマスイ再訪記の後半、鮫尽くし編です(笑) ※ 前半は こちら

早速ですが、上の写真▲は、クロトガリザメに次ぐスマスイの新顔、トラフザメ です。実は、京都水族館に続いて、ここ須磨海浜水族園でも年間パスを購入しようかどうか迷っていた私に、最後の一押しをしたのが、この子の存在でした。ただでさえ、シロワニやヤジブカ(メジロザメ)やアカシュモクザメ(ハンマーヘッド・シャーク)といった大物揃いのスマスイの大水槽に、水族館でお目にかかること自体が珍しいクロトガリザメが入ってきた上、ついにはトラフザメまでやってきたとなると、もう鮫ファンである私に対する招待状のようなものだとしか思えませんでした A^_^; 近場の関西圏内で、こんなにも次々に鮫が増えていく鮫揃い豊富な水族館は、貴重極まりない!! 鮫に重きを置いてくれるスマスイへの感謝の気持ちも含めて、年間パス会員になろうと思ったわけです、ハイ☆彡

須磨海浜水族園のマモンツキテンジクザメ

こちらの画像▲ は、あまりに身体が長いので一見ヘビのように見えるかもしれませんが、実はれっきとした鮫なんです。マモンツキテンジクザメ という、これまた珍しい種類の鮫です。…ってか、片仮名で書くと名前が長い!(苦笑) 蛾の羽と同様、側面に紋付袴のような模様があるのが大きな特徴の一つ。私はこれは、おそらく大きな生物の目に似せて、敵に自分を実際より大きく見せることで身を守ろうとする擬態の一種ではないか、と思っているのですが、鮫図鑑とか鮫のガイドブックとかを見ても、そこまでは書いていないので、定かではありません A^_^;(←素人の妄想? 笑) 鮫はまだまだ未解明なところが多い生き物ですからねーw

お次は ネコザメ ネコザメ自体は大抵どこの水族館でも見かける、特に珍しくもない小型の鮫の一種ですが、 卵の展示は初めて見ました! こんなネジ巻きみたいな奇妙な形の卵、一体どうやって産むのでしょうかっ!??(◎_◎;) 海の中でこれを見つけても、単なる海藻の一種かと思って、卵とは気づかずスルーしてしまいそうですね! … って、それを狙ってこんな形になったのかもしれませんね? これもある種の擬態ってことで、敵の目を欺くため。 ←また妄想(笑) 成長した姿も、鮫とは思えないヘンテコな顔だと思っていましたが、卵は輪をかけて変っ!! 今回の再訪で一番の驚きだったかもしれません A^_^;

優雅なエイラクブカ(メジロザメ科)

そうそう、今回は 二回目、三回目ともに、運よく大水槽の餌やり現場に遭遇しました! 鮫は毎日食べなくても大丈夫というか、多くの人が思い描いている「動物と見れば何にでも食らいついてくる」という貪欲そうなイメージに反して、実際にはむしろ他の魚よりも小食だったりするので、毎日餌やりをする必要はないそうです。種類にもよりますが、一週間に一度の餌やりで充分な種も少なくない模様。シロワニなどにいたっては、デカイ図体の割に丸々1ヶ月ぐらい餌を食べなくても平気だったりします。(← 欲しくないときは、目の前に餌が落ちてきても見向きもせずに絶食を続け、本当にお腹の空いてきたときだけ気まぐれに食らいつく、という感じ A^_^;) なので、ちょうどタイミングよく摂食の現場に居合わせるというのは、非常に幸運で貴重な体験です!! しかも相手は鮫ですから、見応え抜群!! 必ずしも私のような鮫ファンでなくても、たまたま居合わせた他の来園者たちも、大水槽に釘づけになっていました。ピラニアの摂食ライブが地味に思えるほど、遥かにずっと迫力があって、立派なアトラクションになっていました 👏 当の鮫たちは、生きるため、腹を満たすために、ただ普通~に食事をしていただけで、「何見とんねん、お前等 (-"-)?? 一体何が面白い???」ってな気分だろうけど A^_^;

コモリザメ(ナースシャーク)

友人と一緒に行った三回目再訪時の餌やりタイムは、皆あまりお腹が減っていなかったのか、あるいは私たちの駆けつけるのが一足遅かったのか、どの鮫も大人しめな反応で、投げ入れられた餌がいっぱい余って浮遊していましたが、私が一人で行った二回目再訪時の餌やりタイムは、本当にすごかったですよ \(◎o◎)/!! 大水槽の上から餌がザッ!と撒かれた途端、相当飢餓状態だったと見られる無数の鮫たちが一斉に動き出し、水槽内は大混乱!! いつもはゆったり泳いでいた鮫たちが、突然ハンターの本能を剥き出しにし、異例の速さでシュッ!シュッ!と右へ左へ行き交っては捕食するという目まぐるしい光景を前に、一体どの鮫を主役に撮ればいいのだか、カメラの焦点を定めるだけでも一苦労でした (ーー;) 中でも特に、普段は底の方で休んでばかりいるために、いまいち存在感がなかった地味~な鮫、ナース・シャーク(=コモリザメ)👆 が、他のどの鮫よりも活発に動き回ってハンティングする姿には、驚かされました!!Σ(゚Д゚) 「あんた、日頃寝てばかりいて消耗が少ないはずなのに、なんでそんなにお腹が減っているの!??(◎_◎;)」とツッコミを入れたくなるほどの喰いっぷりに、思わず失笑してしまいましたよw A^_^; 「足るを知る」の精神で必要範囲内でだけ摂食する、落ち着き払ったシロワニ殿下とは対照的に、放っておくとお腹がハチ切れるまで食べてしまう暴食型、という印象……(笑) 人には全く無害な安全種だというのに、大型の危険鮫より食欲旺盛とは。。。 鮫も見かけに寄りませんな(苦笑) まあとにかく、どんな具合だったか、動画でご覧ください。 百聞は一見に如かず!▼

いかがでしたか~?? 鮫がウジャウジャいる大水槽の混乱っぷりが、動画で充分に伝わりましたか? …… え? さながらバーゲン会場のオバちゃん状態??? ヾ(^^;) 私はそれよりも、「さながらライブ会場のヘビメタ・ファンみたい」と言っておきます。鮫は獲物をくわえてから、人間のように口の中に入れてもぐもぐと噛み砕くのではなく、勢いよくブンブンと頭を横に振って食いちぎりますから。 それを目の当たりにした来館者たちは、口々に「うわっ! 気持ち悪っ!! Σ( ̄ロ ̄lll)」とか「やっぱりこいつ等、獰猛やなぁ!!」とか言っていましたが、私はそれを聞いて、内心こんな風に鮫を弁護していました。⇒『んなこと言ったって、鮫の顎は構造上 縦方向にしか動かないんだから、仕方がないじゃないっしょ! 獰猛とかそういう問題じゃなく、彼等は頭を横に振らないとご飯が食べられないんです!』と A^_^; (※シロワニは小さ目の魚を丸呑みにするので頭は振らないと思いますが、ツマグロのようにギザギザと尖った歯を持つタイプの鮫は、噛み砕いたり磨り潰したりできないので、典型的なヘビメタ喰いになってしまいます:笑) うーん。。。 やっぱり鮫は見た目の印象で損していますねーw その厳つい外見や特異な生態、豪胆な仕草のおかげで、 見ていて飽きないし、知れば知るほど私好みだけど(笑)

ホシザメ(メジロザメ科)の稚魚

さてさて、 お次は安全種のちびっ子ザメ、ホシザメの赤ちゃん▲ の動画をご覧いただきましょうか♪ 『鮫の赤ちゃん産まれまし展』は夏の間だけの限定展示だったので、3回目来園時にはすでになくなっていたのですが、2回目来園時はギリギリセーフで、どうにかその姿を動画に収めることができました (^^♪ 最初の来園時には見られなかった不思議な仕草で、何故だか水槽内をクルクルと回転しながら泳ぎ回っていましたよ。そう、まさに踊るように 💃 どんな様子だったか、とにかく動画をご覧ください。 短い動画ですが、めったにお目にかかれない面白い姿ですよ (^_-)▼

どんなもんです~? 器用なもんでしょう? 体長僅か十数センチのヒョロ~い鮫の赤ちゃんが、ヒョロヒョロ、クルクルと回りながら泳ぐこんな姿、想像した人がいるでしょうか??? これもイルカ・ショーに勝るとも劣らないなかなかのアトラクション! 貴重で面白いものを見せてもらいました (*^-^*) では、ここいらで、私のお気に入りの鮫 「クロトガリン」ことクロトガリザメ▼ の話題といきますか♪ 私にとって京都水族館のアイドルが永楽鱶(エイラクブカ)の「泳蘭(エイラン named by me 笑)」なら、ここスマスイのアイドルはこのクロトガリンです!! 大水槽の前に立つ度、ついついクロトガリンを捜してカメラを向けている自分に気づかされます 📹 💕

須磨海浜水族園のクロトガリザメ(メジロザメ科)

実は、なななんと、スマスイの季刊誌「うみと水ぞく」の2014年9月号の表紙に、このクロトガリンが載っているんですよ! 表紙の主役はウミガメの方で、クロトガリンはあくまでサブ出演という感じのアングルなんですが、これを撮影した人は、きっと内心クロトガリンもアピールしたくてたまらなかったんだろうなぁ、という気がしています (*^-^*) 一番目立つ位置に映し出されているのは亀の方でも、紙を折り曲げたときちょうど中心になる位置にさりげなーくクロトガリンが写っているし、コピーの文字がクロトガリンの顔を隠さないよう、ちょうどクロトガリンの輪郭に沿うようなレイアウトになっているし。 渦中の季刊誌は、こちらのHPでご覧いただけます▼

(㊟クロトガリンが載っているのは2014年9月号です!) うみと水ぞく2014年9月号 こんなにはっきりと明瞭にクロトガリンの顔のディテールが撮影された写真は、めったにありません! 私自身、何度も挑戦しましたが、名前の通り色黒のクロトガリンは、毎回逆光でシルエットしか写せず、あとで補正してさえも顔だちまでは見えてきません(汗) なのでこの表紙の写真は非常~にありがたいワンショットです! 私なんぞは、これはもうクロトガリンのプロマイドだと思って、汚さないようクリアファイルに入れて永久保存版にしていますよ(笑)💘 撮影担当の方、貴重なショットをありがとう (≧▽≦)! ではでは、 そのクロトガリンを主役にして、腕の悪~い私なりに頑張って撮ってきた動画をどうぞA^_^; 相変わらずシルエットしか見えないショボイ画質ですが。。。m(_ _)m▼

さて、最後はやっぱり、 スマスイ大水槽の主、あるいは鮫たちの王とでも言うべき大物、 シロワニ殿下▼ の話題です!(…… え? 王なら「陛下」と呼ぶべき? 笑)

殿下は相変わらずの重々し~い厳かな雰囲気を漂わせながら、 持ち前の強面でゆったりと泳いでおられました。(←鮫に敬語? 笑) ちなみに殿下の頬には痣のようなものがあって、左上の写真↑だと一見そっちが眼のように見えるかもしれませんが、間違えないでくださいね。図体の割に小さい殿下の眼は、それよりも前方、少し上の方に、地味~についておりまするゆえヾ(^▽^;) もちろん、殿下を主役とした動画も、しっかり撮ってきましたよ~♪ 普段はこんな感じで、落ち着き払った物腰で優雅に泳いでおられます▼

いかがなもんです~? 顔だけ見てると、チョイ悪どころか凶悪犯っぽいシロワニ殿下ですが(苦笑)、 この沈着とした穏やかな泳ぎっぷりを見ていると、怖いというよりむしろ安心感があって、 いい意味で海の守り神のような畏怖の対象に見えてきますよね ♪♪ その昔、鮫神信仰とかがあったのも納得です。 ……って、そんなこと思うのは私だけかな?? A^_^; m(_ _)m ところで ここで!! 普段とは異なる殿下の思いがけない姿が見られる衝撃動画をご覧いただきませう |д゚) さながら深海のモンスター、ミツクリザメのように、殿下の歯茎が前にせり出し、 ジャキーン!!と牙を剥くという、物凄い光景です (*_*;!▼

これ、一緒に海の中にいるときに目の前でやられたら、さすがにビビりますね (◎_◎;) めったに見られない珍しいワンシーン!!! 偶然動画に撮れて良かったです!! これで画質が良ければなぁ。。。(泣)m(_ _)m それにしても、殿下の前に餌が浮遊していたような様子はなく、 一見何もないところでの この口あんぐりシーン。。。(*_*; 一体何だったのでしょうね? …… もしや、あくびとか?(笑) シロワニ殿下のこの驚きの姿、 これまた想定外のプチ・アトラクションでしたぁ A^_^; ヘラチョウザメのときと言い、このシロワニのときと言い、 普段とは違う異例の光景ばかり目の当たりにすることとなった スマスイ初挑戦のmy 友人は、思えば一度の来園で異色の体験ばかりして帰ったことになりますね。運がいいんだか悪いんだか、果たしてどっちなんでしょう??? A^_^; ── ま、そんなこんなで一通りの鮫紹介をし終えたところで、 夜の大水槽の様子をご覧いただいて、今回再訪記の締めくくりといたします ▼

※ 私が独自に作成した須磨海浜水族園の鮫専用ギャラリーはこちら▼


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