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  • 悠冴紀

秘境旅 天川村


天川村の清流!!(奈良)

最近すっかり秋めいてきましたねー、皆様。

朝晩は寒いくらいで、一昨日なんて、ついにトレンチコートで出歩いていた私です、ハイ。 ところで、私は二週間近く前、大阪がまだまだ残暑で暑いくらいのときに、いつも一緒に奈良旅 に行っている友人二人と、一足先に秋( or 初冬??? )の寒さを体感してきました。行きがけの大阪では汗ばむ陽気だったのに、目的地に着いた途端みるみる気温が下がり、持参の上着を二枚重ねで纏ってさえ、ブルブル震えるほどの寒さ…(汗) 場所はどこかと言いますと、奈良県は吉野郡の南の方~にある辺鄙な田舎町、 天川村 というところです。

天川村の紅葉
天川村の川
 

辺鄙と言っても、中心部は一応温泉街になっていて、宿泊施設も食事処も、想像していたよりは充実していたし、村人が皆驚くほど持て成し上手な上に、進んであれこれ村案内をしてくださるので、何事にも不自由しない旅でした♪ 私は基本的には、人に構われるのが嫌いで、極力放っておいてもらいたい性分(←特に大阪に越してきてからのここ十年間で、外を歩けば必ず誰かにナンパされたり絡まれたり、何かを押しつけられたり勘違いな期待で都合よく頼られたり、そんな間柄でもないのに姑さながらの干渉を受けたりと、人の強引さにウンザリさせられることが多すぎたので、その性格に拍車がかかった感じ:汗)だったのですが、今回のこの天川村での親切の数々は、例外的なほど素直に嬉しく、ありがたい限りでした (*^-^*) 私の苦手とする、認知欲むき出しの押しつけがましいウンチクや、独善的なお節介の類いとはかけ離れて、ごくごく自然な昔ながらの本物の親切や、見返りも評価も期待しない「与える心」みたいなものが生きている感じで、逆にこっちも「せめて今日だけはこの人たちに恥じない自分でいよう」「同じだけ快い気分になってもらえるよう、失礼のない受け答えをしよう」という気持ちにさせられました。 この毒舌家の私が、ですよ、皆さん!??? 💨 (笑)

唯一の問題と言えば、交通の便ぐらいでしょうか。

私たちは車で丸3時間ぐらいかけて行ったのですが、車がなければ到底来られない場所だったな、と思いますA^_^; 紅葉のシーズンとかなら、もしかしたらバスツアーなんかもあるのかもしれませんが、電車は通っていないしタクシーも流していないし、携帯電話も殆どずっと圏外で、道中 目的の飲食店への確認電話すらできない始末でした(汗)

まさに浮世離れした秘境への旅。 地上の竜宮城へ向かう旅、という感じでしたよ(笑) 👺

きらく九兵衛

ちなみに、携帯不通のため予約が必要かどうかの確認が取れずじまいで、お店に着くギリギリまで不安だった私たちですが、お昼はどうにか無事に、目的のお店で食事にありつけましたよA^_^; 私たちが行ったのは、洞川温泉 から歩いて2~3分で行けるきらく九兵衛というところです。 ←左の画像が、私の食べた鮎の塩焼き定食です。お昼にしてはけっこう盛りだくさんで、バランスのいいヘルシーな定食でした☆ これぞお袋の味、って感じ? このお店の嬉しいところは、村の誇りとも言える名水が流れる綺麗な川を眺めながら食事ができることです! この日記の一番上↑に載せている画像は、まさにお店の座敷から撮った川景色。このグリーンの澄んだ川を眺めながら、ふと思い出しました。そう言えば私の幼少の頃は、自分の故郷(兵庫の田舎町)にもこんな綺麗な川があったなぁ、と。そこで沢蟹も取れたし、魚もいっぱい泳いでいたし、よく川遊びをしていた憶えがあります。それがいつからか、コンクリート尽くしの人工的な川に変わり果て、すっかり魚もカニもいない味気のない場所になってしまったんです。 なので私の目には、眼前のこの風景が、失われたはずの大自然の恵みと昭和臭がプンプン漂っている

昔懐かしい風景、と映っていました。こんなところがまだ残っていたなんて、実に貴重なことです!!

天川村のトロッコ(奈良)

さてさて、 空腹を満たしたあと、最初に訪れたスポットが、面不動鍾乳洞 です! 上の写真は、その鍾乳洞前までの近道となるトロッコ。 なかなか可愛らしいでしょう? 少し前まではもっとシンプルで味気のない作業員用っぽい

モノレールだったそうですが、最近になってこの遊園地の乗り物風の形に変わったのだとか。 トロッコと一緒に村並みを写すこのアングルも、なかなかのものでしょう? 実はこれ、トロッコを操縦していたオジさん(車掌と呼んででいいのかな???)が、「トロッコを入れてそこから撮ったら綺麗に撮れるでー 」と教えてくれたアングルなんです♪ ここのオジさん、今回の旅で一番印象に残っている 人懐っこくてノリのいい愛嬌たっぷりなキャラでした!!  これまで余程いっぱい旅人たちの写真を撮りまくってきたのか、友達と一緒に写真を撮ってもらったときには、「ん? このカメラ、何年前に買った? 最近のカメラは結構しっかり逆光補正ができて、もっとちゃんと顔が写るはずなんやけどなーw」と、Myカメラにダメ出しされてしまいましたが(笑) 『大丈夫です、カメラが5年以上前の安物でも、最近はPCの補正技術も発達しているから、帰宅後頑張って顔面部分を再現します!!』と内心言葉を返しつつも、見た目に寄らずカメラ事情に詳しいオジさんの意外性に笑ってしまった私です(笑) 時代から取り残されたような秘境で、そんな最先端の文明の利器の話題が出てこようとは。。。A^_^; (しかも下界から来た私の方が遅れているとは!(◎_◎;) 恥 )

ベタかもしれませんが、こういう「いかにも!」って形のが見たかったんですよ!! 👆 日常の風景から離れて、地底探検にでも来たかのようなこの異空間!! …… と言っても、実際には、

地底どころかずいぶん高いところに位置する山腹の洞窟内なんですけどね。。。A^_^;

中は結構狭くて、背の高い人なら、時々屈み損ねて頭を打ってしまいそうなゴツゴツとした空間でした。狭くて暗く、ヒヤリと仄冷たい空気感が、子供の頃の肝試しみたいな感覚で、楽しかったです!! なんとなく、金田一シリーズの撮影とかにも使えそうなミステリアスな空間だな~、なんて、思わず想像を巡らせる物書きの私 📕 ですがやはり、外国の洞窟や鍾乳洞とは違って小ぢんまりしているので、僅か10分ほどで出口に着いてしまのが惜しい点 (>_<)!! 出口が見えてきたとき、「逆走してもう一回観たい!汗」と思ってしまいました A^_^; 小規模だからこそ、じっくりともう一度!! 一回目は眼で見るだけにして、二回目はカメラ撮影に集中する、といった具合に、 二段階で観てくれば良かったかも。。。(^▽^;) もったいないことをしちまった 💦 ……と、そんな名残惜しい気分で鍾乳洞をあとにした私たちは、 後ろ向きに降りていくトロッコでゆるゆると下山したあと、 第二の目的地 龍泉寺 に向かいました▼

龍泉寺(奈良県・天川村)

ここは修験道の道場として有名な場所らしく、

見どころいっぱいの広々としたスポットでした!! 色々と不思議な伝説もあるようで、調べ出すと違った意味でも面白いんですよ。 ⇒ ex: 名前の由来でもある 泉にまつわる昔話

龍泉寺の味のある像(奈良県・天川村)

この像▲ が何やら渋くて味があって、思わずバシバシ写真を撮りまくってきました A^_^; 他にも、ここ以外の寺院では決して見かけないような異色の像や祠、地蔵等があちこちにあって、色んな要素が入り混じった盛りだくさんなスポットだなと感じました。型にハマらず独自の世界観を創り上げているというか何というか。。。 それでいて、ただ雑多に派手好みな造り、なんていうのではなく、秘境ならではのどっしりと根を張った感じの風格がある。背後の大自然との調和で、すごいスケール感を醸しているんですよ、これが 👍  何度行っても飽きないでしょうねー、こういう場所ならば 👌 🙆 ちなみに、ここ▼が、水行の場となっているところです!

滝と言うには小規模なんですが、水はかなり冷たく、頭や背中で受けるには けっこう痛そうな勢いでボタボタと大粒の水が滴っていましたよ!? (◎_◎;) ありがたいことに、ちょうど私たちがここに来たとき、 今も毎年欠かさず水行をやっているという村のお爺さんに出会いました! こんなにお年を召した人がそんなことをやって、大丈夫なんだろうか!?と、内心ちょいと心配になったのですが、当のお爺さん曰く、水行に大事なのは体力や若さよりも精神力だとのことで、「素人の若造が生半可な覚悟でここに立ったら、それこそ倒れてしまうからねーw」とのこと。 天川村は、色んな人たちが「かなり濃いパワースポットらしいね!」とか言っていて、その手のスピリチュアルな話が全然わからない鈍~い私は、「なんのこっちゃ?」と首をかしげていたんですが、ここ龍泉寺を訪れてみて、なんとなく感覚的に理解できるような気がしました。 確かに、下界の物質社会から切り離された こんな奥地の秘境で、

自分たちの日常では決して見ることのない こんな独特の世界を目の当たりにし、 こんな異質感満点の人たちに次々出会っていけば、洗われるような気分になるものだなぁ、と☆彡 私のように根っこの醒めきった鮫女でさえ!(笑)

天川村の蜂蜜専門店

ところで、上の画像▲はどういうところだかわかりますか? 実はここ、龍泉寺のすぐ側にある蜂蜜の専門店なんです 🍯 🐝 各種味見をさせてもらえるんですが、地名がそのままついた『洞川』ってのが、

一番美味でしたよ 👍 確か一瓶1000円ぐらいしていて、割高ではあるんですが、

お土産にはもってこいだし、本当にいい味してました! 蜂蜜好きの人は、是非立ち寄るべし!!

(※ お店の名前は忘れましたが (。-人-。)、本当に龍泉寺の目と鼻の先にあるので、

 すぐにわかると思います A^_^; 民家の一部のような感じの小ぢんまりとした店です。) 👣 さて、蜂蜜ショップを出たあと、私たちが最後に訪れたスポットは、 上から村を一望できるという吊り橋、かりがね橋 です!!▼

写真だといまいち伝わらないかもしれませんが、ここ、けっこう高いんですよ!!Σ(゚д゚lll)

想像していたよりずっと高くて長い橋で、突風が吹いたら激しく揺れそうな予感が…… 💦

子供の頃には高いところやスリルが好きで、高所恐怖症っぽい傾向は全くなかったはずの私なのに、二十数年ぶりぐらいに経験したこの高所は、何故だかやたら不安になりました (◎_◎;) たぶん、子供の頃は橋とか乗り物とか、そういう人工のものは、安全性を確認してちゃんと管理できているから提供されているんだ、という世間知らずな信頼のもと、手抜き工事で崩壊したり自然災害や金属疲労や老朽化などが原因で底が抜けたりする可能性など、想像することもできなかったのだと思います。現実にあちこちでそういう事例があることを、単純に知らなかったのです。 無知は最大の武器なり!(笑) ── それが今では、危機意識の欠如や怠慢や技術への過信等が招く凄まじい大事故や災難の数々について、あれやこれやと知識がついてしまい、最悪の可能性が物凄~く具体的にイメージできるようになってしまった(汗) 友人の一人にも、「昔は全然大丈夫だったのに、大人になってから何故か高いところがダメになった」と言っている人がいます。その人に比べると私はかなり軽症の部類というか、恐らくこの「かりがね橋」で生まれて初めて怖いと感じたぐらいで、トロッコとかロープウェイなら何とも思わないので、本当に軽~い不安感の芽生えだったわけですが、ちょいと余計な知識を身に着けすぎたのかもしれない、という気がしています (;一_一) あるいは、子供の頃は想像力の豊かさが世間知らずと相まって都合のいい方向に働き、たとえ宙に放り出されても映画のターザンのように「あそこに掴まってブラ下がればうまくいきそう♪」とか「あの上にジャンプして着地できるかも ♪」とか、現実離れした対処法を幾通りも想定し、自分の運動神経や自衛力を信じきっていたのかもしれません。夜眠りについたとき、頻繁に自分が空を飛ぶ夢を見るくらいの子供の頃は、できるはずのないことでもできると思い込んでいるんですよね (^^; その過信が信仰心にも近い力となって作用し、能力を高めていた側面もあったかもしれません。(← 漫画家山岸涼子さんの「甕のぞきの色 」とかハトシェプストとかを思い出します A^_^; 人間の「信じる力」ってのは、自分にも他人にもそれなりの影響力を持つものなのでしょう。たとえそれが科学的には何の根拠もない単なる妄想や思い込みであっても、人間とは感情の生き物だから。) まあ、ようするに、今の私はかつてとは逆に、他ならぬ自分自身を全く信じられなくなった人間の一人、ということでもあります(苦笑) 自分の限界や無力さをイヤというほど思い知らされる爆弾級の人生の皮肉や、自分に限ってそんなことはあり得ないと思っていたような身体の故障などを、現実にドカン!ドカン!と体験するうちに、妄想力を失い、かつての心地よい幻想の数々から、心理的にすっかり追い出されてしまった人種。それが今の私の実態なのだろうと改めて自覚いたしました、ハイ(笑) ……って、たかが吊り橋渡りで何を自己分析してんだっ、私は!? 💦 これ自体、充分妄想力の一種ですよね?(笑) 本当は、失ったのは単に、年齢とともに衰えつつある

身体能力への自信だけだったりしてA^_^; ←アホ 💀 でなけりゃ、パニック映画の見すぎとか? ←更にアホ 👹

天川村の村並み(奈良)

さて、つまらん自分談は捨て置いて…… m(_ _)m 今一度天川村の話に戻りましょう、天川村の話に!! 💦 上の写真▲ は、かりがね橋から戻ってきた後の、夕暮れどきの画像です。 昭和の時代にタイムスリップしたかのような街並み……いや、村並み(笑) 趣き深くていいですねー、こういう風景! ノスタルジーですねー 🗾 🐞

天川村の名水、ごろごろ水!

ところで、←左の写真は何をしているところだと思います? って、見た目通りに水を入れているんですが、ただのお水じゃありません! 天川村ならでわの「ごろごろ水」なる名水を入れているのです!(注:写っている手は私じゃなく友人の手ですが。)  徒歩ならたぶん無料なんでしょうけど、車で行った私たちには、駐車料金500円さえ払えば好きなだけ名水を汲み放題!とのことだったので、旅の最後の手土産にしようと思い、ペットボトル持参で行きました。ただ、ドライバーの友人と別れたあと電車で自宅まで帰ることになる私は、荷物が重くなると帰りが困るので、340㎖と330㎖という、コンビニぐらいでしか売っていない最少サイズの空ペットしか用意していませんでした。隣を見ると、灯油でも入れにきたのかと思うような巨大なポリタンクをいくつも持参して、次々に水を汲んでは車のトランクに積み込んでいる人たちの姿が……(汗) 何やら恥ずかしい思いで、たら~と冷や汗を滲ませながらチビチビとお水を入れていたそのときでした。『せっかく駐車料金も払ってここまでやって来たのに、なんちゅーショボい汲み方しとんねん (゚Д゚;) 』と目を疑ったのか、見かねた様子の料金所のおじさんが、慌てて私たちのところへ駆け寄ってきて、なんと2ℓサイズのペットボトルをくれたのです! 「3人やね?」と言いながら、全員に一つずつ!! 天川村では、どこのお土産物のお店でも大抵ゴロゴロ水を汲んで帰るための空のペットボトルが置いてあって、主要な売り物の一つになっているというのに、進んで只で分けてくれるとは、なんて親切な (◎_◎;)!! なんて気の利く人なんでしょう!! ミニマムなペットでチビチビ水を汲む私たちの姿が、きっと余程哀れに見えたのでしょうねーw(笑)A^_^; 村人による、最後の最後に頂戴したこの親切!! ありがとう、天川村!! ありがとう、村人の皆さん!! そんなこんなで、最近人間不信かつ自分不信に陥っていた私なぞは、 「自分のこの さもしい性格、村人の在り方に学んで見直さねばならんなぁ~w」と 改めて深々と反省させられた、人情味に満ち溢れた秘境旅でした~ 😃 🌳 🚙

📷 天川村のフォトアルバムはこちら

天川村の夕暮れ(奈良)


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