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  • 悠冴紀

スマスイ講座 『サメの秘密に触れてみよう』


本日は……、いえ、本日 、またもやサメ話です m(_ _)m 気付けば早くも一ヶ月近く経ってしまいましたが、実は先月、須磨海浜水族園でやっていた『サメの秘密に触れてみよう』という無料講座に参加してきました。その内容が一部、私の詩作品鮫~ペールグレーの刃物に関連する話(← 特に解説部分に関係あり)なので、一応ブログに載せておこうと思いまして。。。 下の画像が、その講義の様子です▼

講義の途中、ショーケースの中の顎の骨格やヒレの標本、卵の殻などに、実際に触らせてもらえる場面もありました♪♪ この日記の最初に二枚の画像を掲載しているサメ、ツマグロのヒレにも触りましたが、思ったほどザラザラしていませんでしたよ。 願わくば、生きて泳いでいるツマグロちゃんのヒレを、ハシっ!と抓んでみたいものです (^▽^;) ツマグロは人間のようなデカイ生き物は捕食しない小型種ですが、サメの中では特にビクビクとして臆病なことで知られる種なので、実際にそんなことをすればビックリして牙を剥き、指の一本や二本は持っていかれるかもしれませんが… f^_^;

ガラパゴスザメ(メジロザメ科)の剥製

スマスイでは4月前半に、各生き物の担当飼育員さんたちが(集客のための課題として?)隔日で無料講座を開いておられたのですが、このサメ講座のときだけ、何故だかボランティアの方々が講義を進めていて、その数の多さに驚きました (◎_◎;) 与えられた時間は僅か20分程度。限られた時間の中で、サメの歴史や生態や分類、類似点の多いエイとの見分け方などを、慌ただしく紹介したあと、「もし時間があれば最後にご紹介しますが、時間が足りなければ省きます」と言っていたはずの『サメと人との関わり』について、制限時間を余裕で越えていたにも拘わらず、最後の最後までゴリ押し講義してくださいました(笑) その様子を見ていて「なるほどね~」と妙に納得した私。。。 彼等ボランティアの方々は、おそらく皆私のようにサメが好きで好きでたまらない人たちの集まりで、本当はその最後の部分こそを伝え広めたくて、進んで参加されていたのだな、と f^_^; 講座の締めくくりとして語られたその内容とは……、私の詩作品鮫~ペールグレーの刃物の解説部分でも少し触れていますが、映画や報道のせいで過剰に恐れられたり悪役視されたりして、不必要に殺されたり乱獲されたりしがちなサメたちを、懸命に弁護して誤解を解こうする類いのものだったのです。 そう。まさに私の目線と同じです、ハイ A^_^;

ガラパゴスザメの剥製(後ろ姿)

私の手元にSHARKS~サメ 海の王者たち(仲谷一宏著)という本があるのですが、その最後の項目がシャーク・アタックに関する話になっていて、中に一つ、気になるグラフがあります。サメ被害の事例とそれ以外の原因で命を落としたり怪我を負ったりした人たちの事例とをデータ化し、一目にわかるよう比較したグラフです。その統計によると、ダントツに多いのが雷による事故例。ななんと、サメ被害の77.2倍ですよ!?Σ(゚Д゚) 私個人的には、雷こそ そう滅多に人のいるところに落ちるものではない、と思っていたので、これはかなり驚きのデータです Σ( ̄ロ ̄lll) 生き物の中では、ヘビによる被害がダントツで、サメ被害を1とするとヘビ被害は37.5倍。また人が犬に襲われた事故数と比べても、サメ被害の割合は28分の1程度といった具合です。 スマスイの講座でも、ちょうどこのあたりの話をされていたんですよ。似たようなグラフを用いながら、サメの安全性と、接する上で特に注意すべき点などを力説して。(※ちなみに、スマスイの講座でボランティアの人たちが語った話によると、日本だけに限って言えば、ヘビでも犬でもなくスズメバチの被害例がダントツなのだとか。……確かにあれは、身近によくいて遭遇率が高いですからねーw)

トラフザメ

それにしても、 サメの将来を心配してあんな無料講座まで引き受けるボランティアの人たちが、あんなにも大勢いること自体、鮫ファンとしては嬉しいような哀しいような、複雑な思いでした。サメは近年フカヒレのために凄まじい勢いで乱獲されまくって、色んな種が次から次へと準絶滅危惧種の仲間入りを果たしていると言われています。相手がまだまだ謎の多い生き物だけに、実態調査が難航していて、その窮状を証明するデータを充分に集めきれずにいるので、他の生き物たちのようにスムーズに保護活動を進めることができていない、というのが目下最大の障壁となっています。 そんな中、サメ好きな人たちに唯一打てる手だてがあるとしたら、 こうしてささやかな講座を開き、一般の人たちにもサメたちの危機を伝えるということぐらいなのでしょう。つまり、受講者数よりも明らかに多いボランティアの参加者数は、そのままサメたちの未来の危うさを示している、と思うのです。その道の事柄に知識のある人たちの中に、サメの行く末を心配する人が増える一方で、一般にはその危機感が充分に伝わっていないということですからw

こう見えて実は鮫。オオセ(奥)とカスザメ(手前)

卵をいっぱい産み落とすタイプの小型のサメならともかく、大型のサメの多くは、天敵が少ない分 繁殖力が弱いというか、人間と同じように母体の中で長い時間を過ごし、数年に僅か1~2匹ずつ苦労して産み落とされる胎生ですから、あまりすごい勢いで獲られると、個体数は減る一方です(泣)

かつて人間が狼を恐れ、害獣として駆除しまくり個体数を激減させた結果、ネズミやウサギが増えすぎて農作物が荒らされ、思いも寄らない形で災厄を招いたように、鮫は海の健康を保つのに欠かせないバランサーであり、恐竜よりもずっと昔から存在した敬うべき大先輩です。自分たちの日常生活に直接には関係ない、むしろ海水浴を楽しむ際の不安要素の一つだから、いなくなってくれた方が正直ありがたい、などと思ってしまっている人たちにも、ここらで一度真剣に考えもらいたいものです、ハイw (>_<) (。-人-。) 💡 ところで、話は変わりますが、

先月私がスマスイを再訪したのには、サメ講座の他に もう一つ目的がありました。それは、今年の春にリニューアルオープンした3F屋上のテラス、ドチザメのタッチプールがあった箇所を確かめに行くことです♪ ひょっとすると、サメのプールがなくなって別のものになってしまうかもしれない、という不安もあったので、一度確認しておかないと気が済まなくて。。。A^_^; その結果は、以下の写真でご確認ください▼

ハイ、この通り、無事にドッチーたちがプールに戻り、元気に泳いでいました!! 工事着工前から、私が度々うるさく「鮫タッチの楽しみだけは失くさないで~!!」と

スマスイの方に希望を出していたおかげでしょうか……? A^_^; ただ、以前は落ち着いた感じのブルーのプールだったのに、 今は何故だか、このような真っ赤なプールになっています。 しかも、明らかに前より小規模で、ドッチーの数が少ないw 私としては、できればトラザメやイヌザメやホシザメなんかも加えて、 よりどりみどりなタッチ・プールにしてもらいたかったんですが、 さすがにそこまでは聞き届けてもらえなかった模様…… A^_^; 所詮は少数派の意見ですからねー。仕方ありませんw あ、そうそう。 実はこの同じ屋上テラスに、ニューフェイスのカピバラも加わったんですよ♪♪ 鳥羽水族館でデッカいカピバラは見てきましたが、スマスイのはまだ子供なので 身体が小さく、愛嬌たっぷり!! 今後アイドル化すること間違いなしですね▼

では、ここいらで一つ、 動画をご覧いただきましょうか♪♪ …… え? 違いますよw 残念ながら、カピバラ君は動画に撮るほど動いてくれなかったので、 撮ってきたのはまたしても大水槽のサメ模様です m(_ _)m 同じようなサメ動画ばかり何度見せれば気が済むんだ!?<(`^´)>と、飽き飽きして

いる人も多いかもしれませんが 、ご安心を! 今回はいつもとは少し違うのです 💨 何が違うかと言いますと、ズバリ画質が違います!!! 今まで、事あるごとに「私の安物カメラで撮影した不鮮明な映像で… 💦」と断り書きしていましたが、このほどようやく、長い間紛失していたMyデジカメの説明書を発掘したので、あれやこれやと設定をいじってみたところ、どうやら悪いのはカメラそのものではなく、それを使いこなせていなかった私の方かもしれない、ということが見えてきたのです f^_^;(← え? 購入時にちゃんと説明書を読んでおけって??? す、スミマセン。道具を手にすると、まずはとにかく手探りに使いたがる性分でして… A^_^; そうこうするうち、説明書がどこにいったかわからなくなっていたのです:汗) まあ、そんなわけで、 サメの雄姿をこれまでよりずっと鮮明に捉えた動画で、 スマスイの大水槽の様子を改めてお伝えしたいと思いまする m(_ _)m ではどうぞ!!▼

いかがでしたか~? やはりここの大水槽はド迫力なサメ尽くしで、カッコいいっしょ? ♪♪ 捕食シーンも、しっかり撮れた! シロワニ殿下だけは、相変わらずの落ち着きようで、 結局私の撮影中 一度も餌を口にすることなく、いつも通りの悠然とした様子で

ゆったりと泳いでおられるだけでしたけどねw(← またもやサメに敬語? 笑)

マモンツキテンジクザメ(須磨海浜水族園)

そうそう。今回はもう一つ、 以前の日記でもチラと画像を載せた、『歩くサメ』こと マモンツキテンジクザメ の動画も撮ってきました。 …… え? サメが歩くってのは、どういうことだって? 言葉通り、ヒレを手足のように使って、海底を這うようにして歩くんですよ。 歩いているシーンは僅かですが、どうにかその様子も収めてきたので、 これを機にご覧ください。前回は写真でしか紹介できなかったその魔訶不思議な姿を ▼

いかがなもんです~? 瞬きしている間に過ぎてしまう程度の、本当に僅かな 時間ですが、歩いているシーンも確かにあったでしょう?? サメってホントに、多種多様。 生態も性格もバラバラで、皆強烈に個性的です♪♪ 言われなければ一見サメとはわからないような種もいますしね。 専門家でさえ知り尽くすことができず、未だ新しい発見が次々とあるサメという生き物について、私自身まだまだ素人知識で勉強中の身ですが、こうしてブログを通して皆さんに情報発信し、サメに対する漠然とした恐怖心や不当な偏見を減らすことに、僅かでも貢献できれば幸いです♪♪ では最後に、スマスイの『静寂の深海』コーナーに展示されている トリノアシの画像で締めくくりとさせていただきますね (^_-)-☆ ……え? 水族館の話だったのに、 なんでいきなり「鶏の脚」なんていう気色の悪い画像が出てくるんだって??? 誤解しないでください!! その鶏の脚ではなく、ウミユリの一種です!!^_^; では、深海に咲く可憐な花、… いや、花のように見えて 実はヒトデや ウニと同じ動物の部類であるウミユリの仲間を、ご覧ください ▼

ウミユリ


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