突然ですが、本日は、私のHP上の複数のページでBGMに使用している曲のシンガー・ソングライター、ケイシー・ストラットンについてのお話です。
私の音楽の趣味は雑食型で、クラシックからポップス、映画音楽やトランス、ゴシックメタル、モンスターロックにいたるまで、これまであれやこれやと色々なタイプの音楽を聴いてきましたが、そんな私がこれまでに知り得たあらゆるジャンルのあらゆるミュージシャンの中で、間違いなく生涯一番のお気に入りと言えるのがこの人、Casey Strattonです。
私が初めてこの人の曲を聴いたのは十数年前、20代半ば頃のことです。
デビュー・アルバム『Standing at the Edge』が、神戸は三宮にある馴染みのショップで、店長のお薦めコーナーに置いてあったのです。それまでは、自分の好みに合った音楽を探し求めて迷走し、いつも「今一歩惜しい! すごく気に入ったけど、少しばかり何かが足りないw」とか、「一曲だけは抜群にいいけど、他がイマイチw」という連続だった私が、ケイシーのアルバムを試聴した瞬間、「ついに来た~!! まさにこれだ!! 私の求め続けてきた音楽性そのものピタリ!!」と、鳥肌が立ったのを憶えています。
繊細で透明感のある中性的な高音ヴォイスでありながら、すり切れ寸前にまで張り詰めた弦のような緊迫感と、秘めたる強さを感じさせる発声&曲相で、私の奥底に眠っていた何かを鷲掴みにして、この人にしか創り上げることのできないどこか別の次元、別の世界へと、抗いようのない力で一気に押し流していってくれたのです。
後にも先にも、これほどまでに魂を揺さぶられる経験はあり得ないだろうというほど、衝撃的な巡り合いでした。
そのほんの1~2年後、私は人生最大の転機を迎えました。二度とは戻らない覚悟で、生まれ育った故郷をこの身一つで去ったのです。
暴力や脅し以外にコミュニケーションの手段すら知らない、無知で稚拙で情緒不安定な鬼畜どもが支配する牢獄のような家庭からの、決死の脱出劇。いわば失踪です (;^_^A
(※ とは言え、私はこういう性格ですから、ただ逃げたのではなく、かなり計画的な人生獲得劇でしたが。やるなら自活できる年頃になってから、と決めていたので、機が熟すのを待つ間、中高生時代からコツコツと筋トレをして護身術も身につけ、👊どつかれても平気なように壁やサンドバッグに体当たりするなど 痛み慣れの訓練までして、いざとなればガチンコ勝負でも強行突破できるよう、このときに備えて着々と準備を整えていました。だから怖さは特にありませんでしたね。「もし失敗したら」という選択肢すら念頭におかず、「すべてをなぎ倒して突き進むか、死ぬか。道は二つに一つしかない」と最初から覚悟を据えていたので、不安や恐怖心とは無縁だったのです。)
その際、少しでも身軽な状態で、時間をかけずに出ていけるようにと、私は執筆に関わるもの以外の殆どすべてを置き捨ててきました。過去の自分の思い出アルバムなどという おセンチなものはもちろんのこと、大事にしてきた本やCDなどの娯楽コレクションも、更には、それまでの自分を知る地元の知人や旧友たちさえも、背後に残してきたのです。
でも、そんな私でも、ケイシーのアルバムだけは決して手放すまいと決めていました。自分の執筆作品と同等の重要度で、荷物に詰めていったのです。そして、長きにわたって私の感性を育んでくれた、緑豊かな大自然の広がる故郷をあとにした引っ越し用の軽トラックの中で、ここ大阪にたどり着くまでの間、私はずっとこのケイシーの音楽を聴き続けていました。
彼のデビューアルバムのタイトルと同様、当時の私はまさにエッジの上に立っていたようなもの。この人を失っては生きていけないと思うほど、それまでの自分にとって大きな存在だった幼馴染の親友との関係にさえピリオドを打って、第二の未知なる人生に向けてダイブしていったのです。
終わりの始まり。そんな時期に聴いていたこのケイシーの歌声は、魂の奥深い部分から私を癒すと同時に、更なる覚悟を私に促し、後押ししてくれていたように思います。そして その後は、驚くほどのペースで次々に生み出される、あまりに美しく独創的な曲の数々で、私のインスピレーションの源となり、この人の音楽を聴かねば執筆ができないというほど、私の文学ライフにとって欠かせない存在になっていきました。たとえスランプのときでも、この人の曲を聴きさえすれば、無性に文学的な気分になって、自然と閃きがおりてくるほどです。
ところで、これまでに何度か、私の詩作品をブログ上で公開する際に、「イメージにぴったりなのでBGM代わりにどうぞ」という感じで、このケイシーの曲を紹介したことがあるのですが、皆様覚えていますか?
👉『不死鳥』
👉『氷の道標』
また、『LYCORIS』という花関連の詩を公開したときにも、解説部分に載せたYouTube動画のいくつかに、ケイシーの曲を使用していました。
そしてそして、私の出版作(小説)のプロモビデオにも、このケイシーの曲をBGMとして使用させていただいています。Amazonの著者ページから、「著者の最新情報」というところをご覧ください。PHASEシリーズ第2弾『JADE~表象のかなたに~』のPVと、同シリーズ第3弾『翡翠の神話(ミュートス)』のPVに、ケイシーの曲を使用しています。
👉 『悠冴紀のAMAZON著者ページ』
ちなみに、『JADE~表象のかなたに~』に使用している曲「Now and Forever」はボーカルなしのバージョンでしたが、ボーカルありの原曲はこちらになります▼
そんなこんなで、初めて知ったときから今にいたるまで、ず~っと私の一番のお気に入りであり、私の文学脳を保つために必要不可欠な栄養素でもあり、私の人生を変えたと言っても過言でないミュージシャン、Casey Stratton。
そのケイシーのことを、何故今このタイミングで語ろうとしているのかというと、それはそれで一つ大きな理由があるのです。
実はケイシーは、最近になって2度も心臓発作を起こしていたことが、病院の検査結果で判明し、大きな手術が必要になりました。でもそれで一件落着したわけではなく、今も時限爆弾さながらのリスクを内に秘めたまま生活している上に、その後も気の遠くなるようなリハビリやケアを続けねばならず、当然ながら、多額の医療費がかかるわけです。日本とは異なる、アメリカの制度ならではの問題も多々あって、医療費が原因で破産する人も少なくない現実。このケイシーも例外ではなく、経済的に試練の時を迎えているということです。
近年は、SNSやYouTubeなど、無料配信のサービスが当たり前になっている影響か、本と同様、音楽までもが売れない時代になってきましたが、もしこの記事をきっかけに、ケイシーの音楽を気に入ってくださった人がいるのなら、今こそ彼をサポートしていただきたいのです。一人の天才アーティストの道が、閉ざされてしまうことのないように。
……あ、もちろん、寄付しろとかそういう胡散臭い話をしているわけではありませんよヾ(^▽^;)
普通に気に入った曲を購入してもらうことで、彼の活動を少しでも支援していただければ、という話です、ハイ。
電子書籍などと同様、ケイシーの音楽も、最近はダウンロード形式が主流ですから、形あるディスクで購入するよりも、価格としては良心的ですよ(^_-)-☆ (かくいう私も、長年使い慣れていたCDデッキがついに御釈迦になってしまったので、最近はもっぱらiTunes頼みです(^^;))
ケイシーの曲を試聴・購入できるストアはこちら▼
※ ケイシーのiTunesのストアページは こちら♪
そのほか、Amazonでも「Casey Stratton」で検索すれば、色々出てきますよ(^_-)-☆
アルバム数が多すぎて選びきれない、という人は、時期的に Holiday Music から入門する、というのはいかがでしょうか? YouTubeで試聴できる曲が一つありますので、まずはこれを聴いてみてください!
さながら少年聖歌隊の歌声を聴いているかのような、ハイトーンのクリスタルボイス。
洗われるような気分になりますよ (^_-)-☆▼
この曲☝の収録アルバムはこちら▼
2曲目の「We Three Kings」や9曲目の「Nymphes Des Bois」なんかも個人的にオススメなので、是非試聴してみてくださいね (^_-)-☆
また、下の一曲のような、透明感のあるしんみり系の曲も、ケイシーの十八番▼
私はこの曲を聴いていると、何故か泣けてくるんです σ(^▽^;)
あと、ケイシーの Holiday Song で一番のお気に入りというと、このエモーショナルなキャロルですね♪
めちゃめちゃカッコいいですよ!!▼
収録アルバムはこちら▼
今日はちょうどイブイブ。
今年のクリスマスに、是非どうぞ (^_-)-☆
あ、ケイシーの紹介と言いつつ、この記事の前半では、何故か自分の話ばっかりしてしまっていたので、今更ではありますが改めて、当のケイシーのプロフィールを簡単に紹介しておきますね(;^_^A ☟
ミシガンに生を受け、幼い頃から音楽を学んできたケイシー・ストラットンは、ピアノ、ギター、ヴァイオリン、ハープなど、様々な楽器を扱いこなし、早くから才能を発揮してきました。2004年には、ソニー・レーベルからアルバムを発表し、メジャー・デビューを果たしましたが、メジャーの場では自分の思い描く通りの作品づくりができないと感じ、その後ソニーとの契約を打ち切ると、独自のレーベルで活動を開始。自ら立ち上げたレーベルで彼がこれまでに発表したアルバムは、30近い数になります。Bサイド・アルバムやシングル・アルバムなどを含めると、なんと70を超える数になるのですが、これほどのアルバム数をしても、捨て曲はなし。一曲一曲が驚くほど繊細丁寧に構成されていて、全くマンネリ化していないのです。「これほどまでに唯一無比の独創的な音楽世界を築き上げられるなら、メジャーの場を惜しみなく捨てたのも大いに納得。独立してくれて本当に良かった!」という気にすらさせてくれます♪
ケイシーはまた、将来音楽家を目指す青少年たちに教える立場でもあり、彼に師事する若手の中から、すでにデビューを果たした生徒もいます。
さて、このケイシーの年齢は現在、私と僅か一歳しか違わない42歳。
いきなり心臓発作を起こして病床に付すには、早すぎますよね?💦
まだまだこれからも活動を続けて、彼にしか生み出すことのできない新たな音楽を、創り続けてもらいたいです!!
ってか、そうでないと、あたしゃ今後、文学面で致命的なスランプに陥ってしまうかもです!:(;゙゚''ω゚''):
それくらい本当に、この人の音楽は私の創作とは切り離せない存在なんです!!😨
──そんなわけで、皆々様、
この私めをも支えるのだと思って、これを機にホントにケイシーの音楽をお買い求めくださいね m(_ _)m
「イチオシのアルバムはどれ?」と訊かれると、それこそ候補が多すぎて困ってしまうのですが💦、
最近私が特に気に入っているもの、よく聞いているアルバムというと、このあたりかな?☟ おとぎの国に迷い込んだような気分にさせてくれる、幻想的で神秘的な一枚ですよ✨ ちなみに、イントロは私の小説『翡翠の神話(ミュートス)』のPVにも使用している曲です。
※ストアページ: 💿Lantern Through the Labyrinth
このアルバム内のイチオシはこちら▼
あと、下のアルバムも最近よく聴いている一枚ですね▼
カバーデザインに折り紙が描かれていたり、『精霊流し』とか『懐かしい』とかいう言葉を、そのまま英字にしてタイトルした曲があることからわかるように、和のテイストを意識したオリエンタルな雰囲気のアルバムですよ(^_-)-☆
このアルバム内でのイチオシはこちら▼
他にも色々なタイプのアルバムがありますので、是非皆様、ケイシーの音楽世界を探索してみてくださいね♬
趣味嗜好は人それぞれですが、皆々様の心にも、きっと響くものがあると思いますよ。
そう願います (@^^)/~~~
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