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  • 悠冴紀

詩『真 実』

更新日:2023年2月24日




真実とは

ただそこにあるもの 誰も守りはしないし 誰の味方もしない そう 先人たちの言葉通り 真実とは残酷なもの だが知りたくなかったとは思わない それらは明日の礎になる いつでも私に知恵をくれた 人間の判断を狂わせるのは 期待通りの優しい嘘 想定外の残酷な真実は 人を突き放しつつも

成長させる 向き合えない者はデタラメに堕ち いつの日か 手にした全てがニセモノだと知るだろう 向き合う者は希望を失くしつつも いつの日か ホンモノだけが残された人生を愛するだろう

まやかしの虹など要らない 気のきいた夢も要らない

私が求めるのは 誰にも媚びない剥き出しの真実のみ 薄っぺらに色づいた上澄み液の下から 濁った濃厚な沈殿物を抽出する 何の甘い期待も抱かず 何の願望にも惑わされず あるがままに

ただ見据えて…… 闇に埋もれた事象に目を光らせ 見えざる本質を暴き出す

そして書くのが私の役目 己を強くする機会をくれた

人好きのしない真実に口づけを 己を磨く機会をくれた

情け知らずな真実に敬意を 今も これからも いつまでも 私は向き合うのをやめないだろう


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※2013年8月の作品 注)この作品を一部でも引用・転載する場合は、必ず「詩『真実(悠冴紀作)』より」と明記してください。   自分の作品であるかのように公開するのは、著作権の侵害に当たります!


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