百本鮫の初夢!!
- 悠冴紀
- 2017年1月4日
- 読了時間: 8分

皆々様、遅ればせながら、明けましておめでとうございます! 🐦
昨年末に、私自身がかつて実際に見た初夢を基にした詩作品『大蛇の亡骸』を公開し、
解説部分であれやこれやと夢分析を語りましたが、皆様は今年はどんな初夢を見ましたか?
実は私は、過去最高にめでたい初夢を見ました!! 🗻 🎊 🙌
大抵の人にとっては、めでたいどころか禍々しい夢と思われるかもしれませんが、
鮫ファンの私にとっては、最上級に神々しくてありがた~い夢だったのです!!! \(^_^)/
そう。もうお分かりですね?
鮫が出てきたんですよ、今年の初夢に ( ´艸`) ♬
それもおびただしい数の鮫々が!! \(◎o◎)/
一体どんな夢だったのかと申しますと……以下の通りです▼
私は姉らしき人物(← 夢なので、ここは曖昧でよくわかりませんでしたw)と二人で、川を挟んで他愛のない話をしていたのですが、気がつくといつの間にか、自分たちが何気なく足を浸していたダークブルーの川の中を、見覚えのある形状の黒い影が、次々に現れては横切っていました。
瞬間、微かな緊張感とともに、目がハートになる私。。。💕
鮫だ ──!!!
それも一種類ではなく、複数の種類の色んな鮫々が、自分の足の指先をかすめるような至近距離で、海へと続く河口から続々と遡上していたのです! 鮫は上から見ると水底の暗さに同化してディテールが見えにくくなるので、種の特定がかなり困難なのですが、シルエットから察する限り、3分の1ぐらいはホホジロで、あとは何故か深海鮫系。カラスザメっぽい鮫(にしては少しサイズが大きめだったけど)やヨロイザメっぽい鮫、またユメザメらしき姿の鮫など、つまり、これまで水族館で出会えるような鮫しか 直には姿を拝んだためしのない私には、めったにお目にかかれない珍しい鮫々が目白押しでした (^^♪(← さすがにラブカやミツクリザメほど特徴のある種は登場してきませんでしたがw)

ホホジロがけっこうな数を占めていたので、さすがにこのまま足を水に浸しているのはマズイと思った私は、そろ~と足を上げて陸に避難したものの、その姿をもう少しちゃんと見たいと思い、比較的に水深の浅いところに移動して、明るいところで彼等のうち一尾だけを、こっちにそっと引き寄せて見てみました。
単に自分の知識が及ばなかっただけかもしれませんが、たまたま目にしたその一尾は、何鮫だかさっぱりわからない姿をしていたので、「見たこともない種やわ! 新種かな?」なんて、何気に夢のある発言を口走る私 σ(^▽^;) 体色が黒く、深海鮫特有の怪しげに光る緑色の瞳に、ちょっと気持ち悪い口許…。これはひょっとして、噂の新種、ニンジャカラスザメでは??? なんてことが脳裏をよぎるも、それにしてはサイズがデカいというか、ちょっと身体が細長すぎる印象w 各鰭の先端がフジクジラのように綺麗な藤色になっているのも、何げに神秘的で美しく、謎めいていました。
結局 何鮫なのかはっきりとはわからないままでしたが、まあ、そこはあくまで夢の中での
存在ですから、謎を残したままでおいて、かえって良かったかもしれません ♬ ✨
それよりも、
気になるのはこの初夢のシチュエーションです。
オオメジロザメやスピアトゥース・シャークのように淡水でも生きられる一部の種を除くと、本来は海の住民であるはずの鮫々が、何故か一列に並んで続々と川を遡上していくというこの不可思議なシチュエーションは、志摩地方に残る かの七本鮫伝説を彷彿としませんか!? Σ(゚Д゚)
七本鮫伝説の詳細については、以前UPした以下の日記 👇 の後半、
鮫画像(シロワニ)の下にあれこれ書いていますので、宜しければご参照ください▼
こちらから手出ししない限り害を成さず、礼儀正しい振る舞いさえ見られた高等で神聖な存在である深海(神界・竜宮?)からの使者、七本鮫のうち一匹が、漁師の一人に銛で突いて殺されてしまった、というサイド・エピソードにいたっては、私が昨年末にUPした詩作品『大蛇の亡骸』に近いものも感じられますね。更なるサイド・エピソードとして、実は漁師の側にも事情があり、鮫の一匹が人の子を食べてしまったから復讐したとか、漁の最中に自分の片足を鮫に持っていかれたから逆襲したとか、色んな説があるのですが、いずれも口伝であって、いつ頃からそういう尤もらしい話が出てきたのか、後付けなのか最初からそういう筋道で語られてきたのか、定かではありません。(※鮫に手出しした結果 食い殺された、という話から飛躍して、七本鮫の姿を目にしただけでも死ぬ、という極端な話まであったりします (;一_一))

ここで一つ、私なりの解釈で言えるのは、
昔の人々はこうした伝承によって、自然界の生き物を舐めてかかると痛い目にあう、という畏れをあえて保ち、程々に距離を置きながら共存していくすべを見いだそうとしていたのではないか、ということです。怖いので片端から殺す、とか、自分の強さや勇ましさの証明(要するにカッコつけ)のために食物連鎖の上位に立つ存在を狩る、というのではなく、時に必要範囲内の殺生によって暮らしを立てながらも、敬意を忘れないよう自分たち自身を戒めつつ、彼等の傍近くで暮らしていく。そんなあるべき道の一つを指南しているような伝承だな、と思うのです。
伝説の七本鮫がやってくるのは、現実世界においても、ちょうど外洋の大物鮫が、人と遭遇しやすいところにまで回遊してくる時期に当たるとも言われています。なのでその時期には海に潜るのを控え、鮫と人との事故を極力なくすよう、志摩地方の人々は心掛けてきたのだとか。それによって、もちろん人間の側の安全も守られるし、同時に(私のような鮫ファンに言わせると)、そうした事故の減少によって、鮫々が無闇に悪者扱いされ、害魚として虐殺されるような末路も避けることができる。
近年では、鮫の乱獲や無闇な殺生が問題視されるようになり、保護ムードが高まっていますが、だからといって、「鮫は100%絶対に安全だよ~!」と、ある程度までは否定できないはずの現実的なリスクまで意図的に伏せて、極端なイメージアップを図ろうとしたり、鮫との事故を警告する寓話的な要素を含んだこの手の言い伝えまでもを、いたずらに不安を煽り人々の恐怖心を助長しかねない悪しき物語として封印しようとするのは、それはそれで、畏れを忘れた無知による事故の基となり、長い目で見れば全く鮫々のためにならない(もちろん人のためにもならない)と私は思うのです。
現実的なリスクや行動パターンを、知り得る範囲で踏まえた上で、適切に危険回避をし、バランスよく自然界と付き合っていくこと。そんな貴重な教えが詰まった言い伝えの一つが、私の思うところの七本鮫伝説です。
── 何はともあれ、
そんな土着神話の一部である七本鮫伝説になぞえた夢を、この2017年の初夢として見られた私は、心地好い緊張感とともに、心躍る思いで朝を迎えることができました!!\(^_^)/ しかも、夢の中における あのおびただしい数の鮫々は、七本鮫ならぬ百本鮫、といった具合で、実にゴージャスな鮫模様でした ♬ ありがたや~ (。-人-。)
(↑ もちろん、私だからこそ縁起のいい夢と映るのであって、他の人たちに言わせれば、「夢に出てくる川というと、三途の川では?」とか、「自分の足元を鮫がいっぱい泳いでいくなんて、不吉でホラブルだ!」という解釈になるのでしょうけど f^_^; この場合、本人が満足しているのだから、良しとしませう(笑)👍 神路川と思わしき川を続々と遡上してきた百本近い鮫々よ、どうもありがとう!! /)`;ω;´) 今年も鮫三昧な一年にしてみせます! 笑)

ところで、実は今回の私の初夢には、もう一つ裏エピソードがあります。(いきなり可愛い話題に変わって、拍子抜けされるかもしれませんが… m(_ _)m f^_^;)
眠りに就く直前、私はうちの鮫ぐるみのうち一匹、「ハクちゃん」と名付けて可愛がっているシロワニの縫いぐるみに向けて、「2017年の私の初夢に、必ず登場してきてねー!! 何卒~!! (。-人-。)」と、アホな願掛けをしていました(笑)
このハクちゃんは、以前にも何度か私の夢に出てきたことがあるので、今一度そういう可愛らしい鮫系の夢を見たいな、と期待していたんです。それがまさか、あんなにもリアルで神々しい鮫々の夢になろうとは!! (*_*;
当のハクちゃんは登場してきませんでしたが、あの願掛けが効いたのだと思って、朝起きるなり両手を合わせて「ありがとう~!!」と礼を言っておきました σ(^▽^;) これからはもう、このハクちゃんを鮫神信仰の御神体として祀り、崇拝の対象とすることにいたします(笑)← 果てしなくアホ? ヾ(ー ー;)
ではでは、
最後に間の抜けたユル~い裏エピソードでオチをつけたところで、
年明けにリニューアルした私の書斎の壁 👇 をご覧いただいて、本年の初日記の締めくくりといたします f^_^; (※ 中央に写っている月とキツネのイラストは、私が中高生時代に描いた下手くそな水彩画です。本当はこれを外して壁一面鮫尽くしにしたかったのですが、外した絵を収納する場所を思いつかなかったので、統一感に欠けることを承知の上でこの絵を残し、周りに鮫々の写真を貼りつけてしまいました A^_^; ちなみにこれらの鮫写真は、2015~2016年に購入した使用済み鮫カレンダーを、ポスターとして切り抜いたものです 📷 )▼


それでは皆様、
本年も宜しくお願い致しまする m(_ _)m
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