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  • 執筆者の写真悠冴紀

ヴォネガットの言葉Ⅰ


●「大量殺戮を語る理性的な言葉など 何ひとつない」 ●「絵画と武器は、わたしが思っていた以上に共通点があるようだ。   それを使ってどんなに驚くべきこと、そしておそらくは記憶に残る   ようなことをやれるかを、その持ち主に ほのめかすところが」 ●「女性は不道徳なテクノロジーに男性ほど好意的でありません。   人間を殺すような計画や機械装置に対する反対デモでは、   しばしば子連れの女性が男性の数を上回ります。  『フランケンシュタインの怪物』というアイディアを想像   したのはメアリー・ウルスタイン・シェリーという女性でした」 ●「前に行く人が万事心得ていると思い込むのは、   何よりも危険な信仰だ 」 ●「嘘の上にも 有益な宗教は築ける」 ●「善が悪に勝てないこともない。   ただ、そのためには 天使がマフィアなみに組織化される必要がある」 ●「誰かが不適応のままでいなくちゃいけない。   誰か この社会に馴染めない者がいて、   人間が今どこにいるか、どこへ行こうとしているか、   何故そこへ行こうとしているかに、疑問をぶつけなくちゃいけない 」 ●「私は国境を土台にものを考えることができないんだ。   想像上の一線なんて、妖精や何かと同じくらい非現実的なものに見える。   人間の魂にとって本当に大事なことが国境線から始まったり、   そこで終わったりするということが信じられない。   美徳も悪徳も、快楽も苦痛も、国境線で縛られたりしないよ」 ●「悪とは あらゆる人間の中に潜む大きな部分   ―─ 際限無しに憎み、神を見方につけて憎みたがる部分のことだ。   どんな人間にも、色んな醜さに えらく魅力を感じる部分があるもの   だが、その部分こそ悪なんだ 」 ●「『敗北者は幾多の宗教を有しており、   その多くは泣く者と共に泣く宗教である』と、   わたしは言葉を続けるだろう。   『勝利者の唯一の宗教は、冷酷に解釈されたダーウィニズムであり、   それは、最適者のみの生存こそ宇宙の意志である』と主張する」 ●「この地球は今やひどい状態だ。   しかしそれは今に始まったことではなく、ずっと昔からそうだったのだ。  『古き良き時代』など、一度たりともあったためしがない。   同じような日々を重ねてきただけだ。   だから私は、自分の孫にはこう言うことにしている。  『年寄りに聞こう、なんて思うなよ。お前とちっとも変らないんだから』」 ●「バカな年寄りがいる。   わしらが経験したような大きな災難を経験しないうちは、   人は大人になれない、なんて のたまう奴らだ。   大きな災難というのは 大恐慌や、第二次世界大戦や、   ヴェトナム戦争なんかのこと。   ……私は第二次世界大戦から戻ってきたとき、   おじさんに背中を叩かれて、こう言われた。  『お前もこれで ようやく男になったな』   私はおじさんを殺したいと思った」 ●「我々が人間であるという大きな過ちの次に おかしている   大きな過ちは、『時』に対する過ちではないかと思う。   我々は 時計やカレンダーなど様々な道具を使って、   サラミのように『時』をスライスし、   そのひと切れひと切れに 名前をつけ、所有した気になり、   時はそれっきり固定されてしまうように思ってしまう」 ●「トラブルを起こすのは知識じゃなく、その利用の仕方だよ」

──カート・ヴォネガットJr.


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